樹脂粘土や石粉粘土の作品を保護するための、おすすめのニスってあるの?
粘土の作品を水に濡らしたら、粘土が溶けてしまった…
洗っても大丈夫なくらい防水性が高いニスを知りたい!
樹脂粘土や石粉粘土で作品を作ると、耐水性が気になるところですよね。
私は、初めてこれらの粘土で作った作品を水で濡らしたときは、水に溶けちゃうんだ…!と悲しくなった記憶があります(;▽;)
この記事ではそんなお悩みをお持ちの方向けに、耐水性と、見た目の仕上がりというポイントに着目して、私がおすすめする以下2種類のニスについてご紹介していきます!
【樹脂粘土・石粉粘土におすすめの2種類のニス】
- 水性ウレタンニス(和信ペイント(株))
- 水性防水剤((株)パジコ)
実際に水で濡らして耐水性を試した結果もまとめていますので、何か参考になりましたらうれしいです!
それでは早速参りましょう!
樹脂粘土・石粉粘土におすすめニスその1【和信ペイントさんの「水性ウレタンニス」】
最初にご紹介するニスは、和信ペイントさんの「水性ウレタンニス」です!
水性と言っても、乾燥前であれば水に溶かしたり、水で薄めたりすることができるという意味なので、乾燥すれば、水に溶けませんし、耐水性を発揮します。
なんと、完全乾燥すれば、食器用洗剤(中性洗剤)で洗うこともできます。
安全性に関しては、以下のようなメリットがあります!
食品衛生法に適合しているので、菓子皿や箸などの食器にも使用できます。
また、お子様のおもちゃや食卓にもお勧めです。
(完全に乾いていることが条件になります。完成後、7~10日ほど乾燥期間を取ってください)
引用元:和信ペイント株式会社
その他、ツヤが出る「透明クリヤー」と、ツヤが出ない「つや消しクリヤー」の2種類があるので、シーンに合わせて使い分けができるところも嬉しいポイントです。
指ざわりは、透明クリヤーがツルツル、つや消しクリヤーがサラサラという感じです。
次に、実際に粘土に水性ウレタンニスを塗って試した、耐水性について紹介していくよ!
水性ウレタンニスの耐水性を試してみた
★耐水性レベル1〜蛇口から出る水にさらしてみた〜
まずは、蛇口から出てくる水の下にさらしてみました。
結果は、問題ありませんでした!
水洗いができるというのは嬉しいポイントです!
★耐水性レベル2〜ハンドソープで洗ってみた〜
次に、ハンドソープを使って、両手でゴシゴシ洗ってみました!
かなりしっかりとこすったので、さすがに少し保護膜が剥がれてしまうかなと思いきや…
洗った後、ティッシュで拭いてみたら、これまた問題ありませんでした!
防水性の高さを感じました。
★耐水性レベル3〜食器用洗剤で洗ってみた〜
そればらばと思い、最後に、食器洗いの要領で、スポンジに食器用洗剤をつけて強めに洗ってみました。
既に先ほどハンドドープで洗っていたので、少し不安でしたが…
なんと、最後にティッシュで拭いてみたら、保護膜は剥がれておらず問題ありませんでした!
透明クリヤー、つや消しクリヤーともに同じ結果になったよ!
水性ウレタンニスを塗る際の7つのポイント
私が水性ウレタンニスを使って実際に感じたポイントや、裏書きに記載のあった注意点をまとめたよ!
【水性ウレタンニス塗る際の7つのポイント】
- 食品衛生法に適合しているので、安全性が高く、食器に使用することができる
- 粘度が高いときは、水で薄めて調整することができる
- 2〜3回塗って仕上げる。1度にあまり厚く塗らずに、塗る度よく乾燥させる
- 同じ製品同士であれば、混ぜて色を作ることができる
- 充分な効果を得るために、完成後、7~10日ほど乾燥期間を取る
- 皮膚に付いてしまった場合は、多量の石けん水で洗い落とし、痛みまたは外観に変化があるときは、医師の診察を受ける
- ニスを塗ったものを洗う際は、強く洗いすぎない
樹脂粘土・石粉粘土におすすめニスその2【パジコさんの「水性防水剤」】
次にご紹介するニスは、パジコさんの「水性防水剤」です!
先ほどご紹介した水性ウレタンニスと同様、水性というのは、乾燥前は水に溶かしたり、水で薄めたりすることができるという意味なので、乾燥すれば、水に溶けませんし、かなりの耐水性を発揮します。
こちらも、完全乾燥すれば、食器用洗剤(中性洗剤)で洗うことができます!
水性防水剤の耐水性については、この後詳しく紹介するよ!
その他、水性防水剤にも、「ツヤあり」と「ツヤなし」の2種類があり、シーンに合わせて使い分けができるところも嬉しいポイントです。
指ざわりは、ツヤありがツルツル、ツヤなしがサラサラという感じです。
水性ウレタンニスと水性防水剤に、指ざわりの違いは感じませんでした!
水性防水剤の耐水性を試してみた
先ほどの、水性ウレタンニスと同じ手順で、耐水性を検証していくよ!
★耐水性レベル1〜蛇口から出る水にさらしてみた〜
まずは、蛇口から出てくる水の下にさらしてみました。
結果は、防水剤というだけあって全く問題ありませんでした!
★耐水性レベル2〜ハンドソープで洗ってみた〜
次に、ハンドソープを使って手でゴシゴシ洗ってみました。
洗った後、ティッシュで拭いてみたら、これまた問題ありませんでした!
水性防水剤にも防水性の高さを感じました。
★耐水性レベル3〜食器用洗剤で洗ってみた〜
最後に、食器洗いの要領で、スポンジに食器用洗剤をつけて強めに洗ってみました。
結果、保護膜は剥がれておらず問題ありませんでした!
耐水性に関して、ツヤあり・ツヤなしともに水性ウレタンニスと全く同じ結果になったよ!
水性防水剤を塗る際の6つのポイント
私が水性防水剤を使って実際に感じたポイントや、裏書きに記載のあった注意点をまとめたよ!
【水性防水剤を塗る際の6つのポイント】
- 充分な防水性を得るために、2〜3回重ね塗りする。塗る度よく乾燥させる
- 水彩絵の具、水性ペンの上から塗ると色引きしてしまう
- 水彩絵の具、アクリル絵の具、顔料、染料などと混ぜて使用することできる
- 充分な効果を得るために、完成後、7~10日ほど乾燥期間を取る
- 皮膚に付いてしまった場合は、多量の石けん水で洗い落とし、痛みまたは外観に変化があるときは、医師の診察を受ける
- ニスを塗ったものを洗う際は、強く洗いすぎない
樹脂粘土・石粉粘土におすすめニス【変色しづらいのはどっち?】
次に、水性ウレタンニスと水性防水剤の変色についてです!
この記事を最初に書いてから5ヶ月ほど経ったある日、ふとニスを塗った粘土を見ると、変色の仕方に違いがあり、驚きました。
画像だと若干わかりづらいですが…!
以下の画像のように、パジコさんの「水性防水剤」の方が変色しませんでした!
変色しづらいというメリットがあるので、ホビー用で使うのであれば、パジコさんの「水性防水剤」をおすすめするよ!
樹脂粘土・石粉粘土におすすめニスの【メリット・デメリットまとめ】
最後に、それぞれのニスのメリットとデメリットを表にまとめたよ!
メリット | デメリット | |
水性ウレタンニス | ・食品衛生法適合で、安全性が高い ・防水性があり、食器用洗剤(中性洗剤)で洗うことができる※ ・透明クリヤーとつや消しクリヤーの使い分けができる | ・つや消しクリヤーは、水性防水剤のツヤなしと比べると若干曇りがある(ほとんど違いはありません) ・粘度が高いので、水で薄めないと、筆跡が残ることがある ・時間が経つと若干黄ばむ |
水性防水剤 | ・防水性があり、食器用洗剤(中性洗剤)で洗うことができる※ ・ツヤありとツヤなしの使い分けができる ・水性ウレタンニスに比べ、粘度が低いため、筆跡が残りにくい ・ツヤなしは、水性防水剤のつや消しクリヤーと比べると、曇りが少ない ・水性ウレタンニスと比べると黄ばみづらい | ・ホビー用なので、直接食品や口に触れるものには使用できない |
上記のメリット・デメリットから、水性ウレタンニスと水性防水剤は次のように使い分けることがおすすめです!
【水性ウレタンニスと水性防水剤の使い分け方】
- 水性ウレタンニス→食品衛生法に適合しているため、箸置き等、食品や口に触れるものに使用
- 水性防水剤→水性ウレタンニスと比べると、筆跡が残りにくく、若干透明性が高いため、フィギュア等、鑑賞用の作品等に使用
ご参考までに、以下にショッピングリンクを貼らせていただきます。
おまけですが、以下の記事では、和信ペイントさんの水性ウレタンニスを使い、私が石粉粘土で作った箸置きの作り方を紹介しています。
ご興味ありましたらご覧ください。
ぜひお気に入りのニスで作品作りを楽しんでね!
まとめ&最後にひと言
今回は、樹脂粘土・石粉粘土におすすめのニスを紹介してきました!
塗るだけで、簡単に高い防水性を得ることができ、その上食器に使うことができるほど安全性が高いものもあるので、今後も重宝していこうと思います(*^^*)
この記事がニス選びでお悩みの方の参考になりましたら幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました☺︎
コメント
ニスにもいろいろあるのですね。
本当に分かりやすくまとめられてるなと思いました。
粘土って私は難しいイメージあって、素材も何もしらない状態です。
勉強になりました。(といいつつハンドメイドやめちゃってるのですが;)
記事をお褒めいただきありがとうございます😊
ニスによって作品の趣が少し変わるのでおもしろいです〜!
ハンドメイドは、モチベーションとの付き合い方が難しい時もありますよね(; ;)
無理は禁物なので、ハンドメイドでなくてもぜひ気の向くまま楽しんでいただけたらいいなと思います(; ;)